英語ができない帰国子女はたくさんいる。「ずるい」なんて言わないで。

子供のころから外国に住んでいた帰国子女。
わたしもその一人ですが、よく「英語話せてずるい」「いいよな、帰国子女は」と言われます。

でも、「英語が話せない帰国子女」も実はたくさんいます。なぜでしょう?
「帰国子女=英語が話せて当たり前」と思っている人にとって、ちょっと驚く事実かもしれません。

今回は「英語が話せない帰国子女」がいる理由と、英語が話せる帰国子女がなぜ「ずるくない」かをお伝えしていきます。
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いろんな帰国子女がいる

ざっくり分ける「4タイプ」の帰国子女

まず、一言に「帰国子女」と言っても、いろいろなタイプの帰国子女がいます。
以下、簡単に4タイプに区切ってみました。

<①英語が母国語で、日本語が苦手>
日本語を使う機会が少なく、現地に完全に馴染んでいるタイプ。
家族内でも英語で話す人がいるようです。
ここまでくると、「帰国子女」のくくりから出ている気がしますね。

<②まったく英語ができない>
何年も外国に住んでいたのに、まったく英語ができないタイプ。
日本の中学生レベルかそれ以下の場合もあります。
在外20年以上でまったく英語ができない人にも会ったことがあります。

<③ペラペラ話せるけど、じつは英語ができない>
ペラペラ英語で話しているように見えて、じつは「ちゃんとした英語」はできないタイプ。
スラングなどを使いこなしますが、ビジネスシーンでは使えない英語スキルの持ち主です。

<④きちんとした英語・日本語ができる>
ビジネスシーンでも使える英語力と、母国語としての日本語力があるタイプ。
バランスよくどちらも話せて「さすが帰国子女!」と言いたくなります。

まあ、両極端の「①英語が母国語で、日本語が苦手」「④きちんとした英語・日本語ができる」は理解できるとしても、「②まったく英語ができない」や「③ペラペラ話せるけど、じつは英語ができない」については、「帰国子女なのになんで?」と思うかもしれません。

このあと理由を解説していきますが、まずは「非英語圏の帰国子女」についても触れておきます。

そもそも、英語を使わない帰国子女もいる

帰国子女なのに英語ができない理由として、
・英語圏に住んでいなかった
・日本人学校に通っていた

などが考えられます。

英語圏外で現地校に通えば、必要な言語は英語ではなく、フランス語やスペイン語、中国語かもしれません。そもそも「帰国子女=英語」の式にまったく当てはまらない層もいるんです。

日本人学校に通えば、英語を使う機会はゼロに近いです。
学校の授業も、友だちもみんな日本人。
自分から校外でスポーツクラブなどに参加しないと、英語はほとんど使いません。

まず、「いろんな種類の帰国子女がいる」と知っておくと、英語ができない帰国子女に出会っても驚かないかもしれません。

英語が話せなくても、あまり問題ない

意外と日常生活に英語は必要ない

でも、英語の学校に通っていたのに、英語ができない帰国子女もいます。
日本の中学生レベルくらいで英語力がストップしている人たち。

じつは、日常生活で高度な英語が必要ないので、英語ができなくても問題ないんです。
友だちとの会話や、街での買い物などは、中学生レベルの英語でも成り立ちます。

とくに友だちとの会話では、高度な英語が必要ないことが多いです。

日本語に置き換えて考えてみても「あれヤバいね」「一緒にバスケしよ」とだけ話せる外国人と友だちになれそうですよね。英語でも「あれヤバいね」と言えるようになれば、友だちとはある程度会話が成立します。

子どもはとくに、まったく英語ができない状態でもなぜか打ち解けられます
わたしの姉は、7歳のとき「〇〇ちゃん(インド人)と遊ぶ約束してるから電話かけるね!」と母に言い、〇〇ちゃんに電話をかけたあと「しまった、わたし英語できないんだった…」と気づいたことがあります。自分が英語をできないことを忘れるほど、友だちとはなぜかコミュニケーションが取れるもの。英語はじつはあまり必要ありません。

「ネイティブの恋人がつくれば最強説」も幻想?

「ネイティブの恋人ができれば英語もできるようになる!」と巷で噂されている説ですが、こちらの効果もあやしいです。

努力しなければ、ほぼ英語が話せないままカップルも成立してしまいます。
Google翻訳を使ったり、カタコトのまま会話していたりすると、意外と恋愛に語学が必要ないことに気づけます。

もちろん、良いコミュニケーションはとりにくいですが、この状態で結婚にまで至ることもあるんです。「ネイティブの恋人ができれば、自然に英語ができるようになる!」というのは幻想かもしれません。

「帰国子女は英語が話せていいよね」「ずるい」

よく言われる「帰国子女は努力しなくても英語が話せる」

ヨーロッパに住んでいたとき、偶然会った日本人観光客のグループに「ここに住んでるんでしょ?英語ができるようになって良いねぇ」と言われたことがあります。
この「帰国子女は努力しなくても英語が話せるようになる」という考え方は、じつは正しくありません。

すでにお伝えしている通り、じつは日常生活に高度な英語はあまり必要ありません。
そのため、努力しなければ、せいぜい「スピーキングに慣れている中学生」くらいのレベルにしかなれないんです。
きちんとビジネスシーンで使えて、論文も読めるような英語を身につけるためには必ず努力が必要です。

確かに、小さいころから外国に住めるのはとても貴重な経験で、恵まれています。
でも、その恵まれた環境をしっかりと活かすためには努力が必要なんです。
住んでるだけで英語ができるようになるなんてことは、ありません。

日々なんとなく過ごしているだけでは、大した英語力は身につかない。
英語ができる帰国子女は、恵まれた環境を与えられただけでなく、それを活かす努力をした人です。

留学経験がなくても英語が得意な人はいる

逆に、留学経験がなくても流暢に英語を話せる人もいます。
彼らが一番すごい人たちだと思います。

高校のとき、留学経験なしで英語をペラペラ話せて難しい単語もたくさん知っている友人がいました。日本にいても、努力し続けられれば英語は話せるようになります。

帰国子女は、英語を勉強する理由を豊富に与えられて、最高の環境を与えられただけ。
それを活かすも活かさないも、本人次第です。
せっかく恵まれた環境にいても、努力しなければ英語はできるようになりません。

だから英語が話せない帰国子女も多くいるんです。

おわりに:環境は有利。ただ、努力も必要。

帰国子女は確かに、国際教育の観点ではとても恵まれた環境に置かれています。
英語も使う機会が多くて勉強しやすい。

でも、だからといって努力しないと英語はできないままなんです。
日本語も英語もちゃんとできる帰国子女は、決まってちゃんと努力しています。

日本語を忘れないように補習校に通ったり、通信教育を受けながら、英語の勉強もする。
その努力の結果として英語が話せるんだよ、と知ってもらえるとちょっと嬉しい。

〜この記事を書いた人〜
きこ

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